水なす栽培のこだわり
有機肥料、徹底した減農薬
中川農園の水ナスの栽培は種の品種から厳選し、肥料はすべて有機肥料を使っています。また農薬は当然無農薬ではありませんが徹底した減農薬につとめていますので、消費者の皆様には安心して召し上がって頂けるよう自信をもっております。
生産者のご紹介
昭和61年 父から水ナス畑を受け継ぎ
11棟のハウスで、3000株の水ナスを栽培しています。
減農薬・有機栽培の体に安全な水ナスを作るために土壌を改良し、丈夫に育つように肥料の配分などを研究しながら土づくりをするなど、今も、究極の水ナス作りを目指しています。2005年6月には、漬物工房を農園横に移転し、採れたて出来立ての水ナスの漬物をお届けすることが出来るようになりました。
平成25年度社会文化功労賞授与内定
当園の日ごろの生産活動に対して「平成25年度社会文化功労賞授与内定」を頂きました。
マスコミ・メディア掲載
愛しのFOOD記
中日新聞「愛しのFOOD記」で紹介されました。
水分たっぷりつやつや
ふっくらとした実が、太陽の光につやつやと照らされていた。ハウスの中は無風で、四十度にもなろうか。もいだ実をかじったら、柔らかくて、あくもなく、口中にじんわりと水分とさわやかな甘さが広がった。
水ナスは、泉州(大阪府南部の海沿い)地域発祥の伝統野菜。和歌山県との県境に連なる和泉山脈から流れ、たい積した「和泉砂岩」という水はけの良い土壌にはぐくまれ、江戸時代初期にはすでに作られていたと伝えられる。名前の通り水分をたっぷり含み、皮が薄くて柔らかい。畑のあぜに植えて、農作業中にのどを潤したこともあったという。地元では昔から食べられてきたが、十年ほど前、テレビのグルメ番組などで取り上げられて話題を集め、いらい年々、生産量は増えている。
栽培で一番気を使うのが、水の管理。水はけを良くしつつ、適度に土に湿り気を持たせる。湿り気が少なかったり、日差しを浴びすぎると、実が割れたり、「焼けナス」といって、お尻の部分のつやがない実になる。皮も硬くなって、調理するときに、塩がしみこみにくくなる。
特に、難しいのが夏という。二十年前から、岸和田市で栽培を続ける中川浅吉さんは「二十回、毎回違う夏でした」と言う。
日照りが続く夏、気温の低い夏、雨がちな夏・・・。異常気象も当たり前になってきた。「自然のことだから、こちらが合わせていくしかない」。中川さんは、様子を見ながら、水やぼかし肥料のやり方を変えている。夏の終わりには毎年、土中に残った肥料の量を調べ、翌年の肥料の種類や量を調整する。水はけをより良くするよう、ハウスの下の土中深くに石を埋めてもいる。ハウスの屋根にたまった雨水をためて、散水に使う工夫もしている。
中川さんは今年、農園のハウスのすぐ横に漬物工場も作った。もぎたての実のおいしさをとじこめて届けたい、という。
「食の安心が盛んに言われる時代だが、実行するのは本当に難しいこと。気を抜かずに、いい物を継続して作っていきたい」
みずみずしく甘い漬物に
とんとんとん・・・。中川さんの漬物工場には、水ナスに塩をなじませる音が響いていた。塩をこするのではなく、軽くたたくようにまぶしていくのがポイント。たるに数十分つけた後、一個ずつ、ぬか入りの袋に入れて出荷する。家庭でもできそうだ。翌日、手元に届くころが、食べごろ。空気に触れると色が変わりやすいので、食べる直前に手で裂いて食卓に出すといい。ナス本来の甘さが残って、みずみずしいおいしさだ。
フレッシュな食感は、生でも味わえる。塩であく抜きしなくても十分。サラダに混ぜてもいいし、かつおぶしをまぶしてもいい。ぬか漬け以外のお漬物にも合うし、ほかのナスと同じように、煮ても焼いても。万能だ。
中日新聞「愛しのFOOD記」より引用
大阪名物
「みやげもん。うまいもん。ほんまもん。大阪に名物あります。」大阪名物の書籍で当園の「水なす浅漬け」が紹介されました。
水なす浅漬け
岸和田といえばだんじり祭で有名だが、JR東岸和田駅前から20分ほどバスに乗ると、こんもりと緑生い茂る山になる。もっとも車で来れば阪和道を貝塚ICで降りて、旧170号線に入って5分だから、そう不便でもない。
祭りの時期でもない6月にわざわざ岸和田まで来た目的はただひとつ。丸まる太った水なすである。ここ泉州地域で採れる水なすは、その名の通り水もしたたる良いなすで、こいつの浅漬けはたまらん旨さ。朝はお茶漬けに、夜は酒のアテに大活躍する。この涼味溢れる味は、大阪人の夏の食卓になくてはならないと私は断言する。
6月ともなれば、岸和田・貝塚あたりのいわゆる泉州と呼ばれる地域では、漬物屋はもちろん八百屋にも特産の水なすの浅漬けが並ぶ。夏場のみの屋台も出て泉州水なすの幟があちこちではためく。インターネットを覗けば何百もの販売サイトがある。水なすに目がない私は、あそこのが旨い、ここのがいいと聞くたびに試してきたが、2005年夏、中川農園に出あって、ようやく理想の水なすを探す流浪の旅に終わりを告げたのだ。
中川農園には水なすのハウスが五棟建つ。路地ものは皮が固くて返品されてくることも多く、現代人の口には合わないのだろうと、すべてハウス栽培だ。ここの水なす漬けは変な味付けをせず、保存料や化学調味料も一切入れていない。農園が栽培した水なすを、自分らでもいで漬けているから新鮮である。何より皮が薄くて、果肉は汁がしたたるほど瑞々しくて、果物みたいに甘いのだ。
中川さん家は代々農家だったが、1989年から水なすに力を入れようと、水はけのいい土作りから始めて、農薬は極力使わず堆肥を工夫し、いいナスビ作りに精を出しはじめた。「通年作るけど六月がみんずりと光って、手にひっつくような一番いい水なすができる」という。地の言葉で瑞々しいという意味のみんずり光る太ったなすを、赤穂の塩で一つずつ揉んでは糠床に漬ける。2005年からは漬物工房の準備も整って、本格的に浅漬けを売り出した。近年、泉州水なす漬けが全国的に有名になってきて安売り店が増えているのだが、園主の中川浅吉さんは「品質にこだわる分、値段は落とさない」と決意もあらわに言う。
六個2200円は、よそに比べて格別高値ってわけでもないのだがと思いつつ、私は今年もまず六個購入。ビニール袋に一つずつ糠ごと包装されてあるので、毎日一個ずつ食べて味の変化を楽しむ。初日は身の甘さを満喫する。二、三日目の塩加減がちょうどいいが、四、五日目の糠漬けの滋味も好きだ。一個はわざと一週間ほども放置して古漬けにし、刻んで水洗いして生姜醤油で食べる。これがまた酒を呼ぶ。たまりませんなぁ。
「みやげもん。うまいもん。ほんまもん。大阪に名物あります。」大阪名物より引用
たべもの新世紀
「なにわの味を漬ける水なす~大阪府岸和田市~」
2004年9月12日放送の「たべもの新世紀 なにわの味を漬ける水なす~大阪府岸和田市~」にて当園が紹介されました。
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